【「東京都による青少年健全育成条例改正案と『非実在青少年』規制を考える。」 】集会
【「東京都による青少年健全育成条例改正案と『非実在青少年』規制を考える。」 】集会に行ってきました。
やはり、たくさんの方々がいらしていました。
会議室にぎゅうぎゅうで入りきらない位。
まずは、里中満知子先生(漫画家)のお話から始まりました。
憤っている私たちの考えを分かりやすく代弁してくださっているという感じで、石原さんへのチクリとした言葉もユーモアも交えつつ、語ってくれました。
それから、竹宮恵子先生、永井豪先生、etc…
皆さんの言葉はそれぞれうなずけるものばかりで、
それぞれの立場や主張は違えど、「マンガやアニメの規制は許してはならない」のがみんなの総意であるということ、は変わらないのだと実感。
何よりも悪辣だと思うのは
以前【国会】で「児童ポルノ法案」が通らなかった。
国会は二院制で、通りにくい
しかも日本国憲法に
「表現の自由」の項目が有る以上難しい。
ならば、都議会は一院制で
有る意味都知事がOKを出せば通ってしまう。
だから、都条例で通してしまえ!!
…とこの考えがあざとい。
しかも、都条例が承認されてしまえば
地方は「首都が条例化したんだから、うちも…」と
カンタンに全国規模で規制が出来てしまうだろう。
と…そういう根底のもとの都条例だそうです。
だから、以前「児童ポルノ法案」通らなかったじゃない
今回も大丈夫~☆
……と高をくくっているとんでもない。
『今回、通りますよ』
…ということなのだそうです。
少女漫画でも少年漫画でもアニメでも、
みんな何かしらは好きなはず、そのスキを都議会の人に伝えないと
今回はまずいのです。
マンガ、CD、アニメ…消えますわ。
今回、とくに、森川嘉一郎先生(明治大学国際日本学部准教授、ヴェネツィア・ビエンナーレ第9回国際建築展日本館展示「おたく:人格=空間=都市」(コミッショナー))が、プロジェクターを使って解説してくれたのは、非常に分かりやすくて、
どんな名作(いいマンガ)を生み出す作家も
闇の部分や、エロ(悪いマンガ)を描くファクターも両立して持っていること、
しかし国、ないし、東京都は
あくまで「いいマンガ」
・ドラえもん、ジブリ、ポケモン
のアニメ国日本として海外に売り出したい
その為に秋葉にくる外国の方々へのアピールを考えてくれ…と森川先生に依頼してきたのだそう。
・「悪いマンガ」エロはないものにしたいわけですね。
けれど、海外のアニメファンの方々が秋葉に来る目的は
同人誌、エロゲ、萌えキャラ…
このこと一つ取ってもクールジャパンの目玉産業としての
アニメ、マンガの何が外国の方々にアピールになっているのかが
日本の権力者、経済をつかさどる方々に全く理解されていないのですよね。
いいマンガ…マンガ大賞を撮る漫画家さんが
メディア芸術大賞をとった後に、
大賞をとった作品よりもより上手い洗練された絵で
エヴァのエロ同人誌(悪いマンガ)を描いている…。
そんなことを解説されながら、分かりやすく解説してくれました。
゜
日本のマンガを支えているのは
アマチュアでマンガ作品を書く世界に類を見ない厚い作家予備軍の層、
そして、これらの作品のおよそ3割(もっと多いと思うんだけど公証)が
エロパロ…。ここから将来のベストセラー、名作を書く漫画家が出てくるわけで、規制をされたら可能性の芽を死滅させるに等しいわけです。
マクロスFの江端さんだってもともとはエロゲを描いてたわけだし、
なるほど…ですよね。
この条例、ただし、小説は規制対象外。(挿絵のあるものは対象)
でも細かいことは
「都条例が成立したら考えます」
でっかく条例だけ掲げておいて、一番大切な細かな部分は
あとでやりいいや~…ってことですね。
とりあえず、条例がとおっちゃったら
「青少年の為に」いいことを成し遂げた!!…という肩書きがつくので
選挙に有利になる。
そのために日本のコンテンツ産業がどうなろうとおかまいなし、
作家の自由性、世界に賞賛されている日本のマンガの魅力を根絶やしにしようとかまわないわけです。
これは本当におかしいです。
もう時間が無いです。
少しでもこのことを広めて危機感を持たないとだめだと思うのです。
終わったあと、そうそうたるメンバーのBL作家の皆さんのお茶に
合流させていただきました…。
私、ペーペー過ぎてめっちゃ緊張でした(=>_<=;)
個人的な、意見&憤りで書いちゃったので、
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